pepperyの日記

( ゚д゚)、ペッ

電子書籍を読むには何インチの画面が必要か?

現在Kindle Fire HD 8.9、Kindle Fire HDKindle Fire のKindle Fireシリーズが期間限定で3000円引きのセールになってますね。新型nexus7が27800円、旧型nexus7でも19800円だったことを考えると、Kindle Fireタブレットが9800円というのは十分に魅力的だと思います。

 

さて、ニッチなサイズと価格の安さから脚光を浴びた7インチタブレットですが、果たして電子書籍は読みやすいのか? という疑問があります。結論から言うと、活字なら十分ですが漫画見開きで読むには若干力不足でしょう。

 

僕の手持ちの端末は9.7インチのipad2と3.5インチのiphone4Sです。ipad2の解像度は132ppi、iphone4Sは326ppiです。この2機種を使った感触を表にまとめました。

 

 ipad iphone
文庫本単ページ  o
文庫本見開き o
漫画単ページ o
漫画見開き x
青空文庫 o o
多段組単ページ o x
多段組見開き x

 o……快適に読める

△……画面を近づければ読める

x……拡大しないと読めない

 

 ipad2は非Retina液晶なので、漫画を見開き表示すると文字が若干潰れて見えることがあります。特に黒地に白文字があると見難い傾向があるように思えました。ipadの9.7インチ液晶は大体文庫本の見開きと同じ大きさなので、この場合画面の大きさよりも解像度がボトルネックになっている印象です。おそらくretinaに対応したipad第3世代以降のモデルならばストレスなく閲覧できるのではないでしょうか。

 

逆にretinaに対応したiphoneの場合、液晶の小ささが足を引っ張っていました。解像度の高さでいえばretina対応ipadを超えるので、3.5インチ液晶では漫画を読むには限界があると言わざるを得ません。

 

青空文庫などのテキスト形式のデータについては、ソフトウェア側で文字の大きさを自由に変えられるので特に問題は起こらないでしょう。逆に、新聞やSFマガジンのような多段組レイアウトを画像で読む際には、活字であっても読みづらい場合があります。

 

総括すると、活字しか読まないなら3.5インチでも十分。漫画を読みたい場合は一定の解像度は必須であり、画面が大きければ大きいほど快適ということになります。

 

先に触れたKindleですが、Kindle Fireシリーズとその他7インチタブレットの価格と解像度を一覧にしました。

 

 解像度(ppi 価格(円
Nexus7(旧型2012年モデル)  216 19800
Nexus7(新型2013年モデル) 323 27800
iPad mini 163 32800
Kindle Fire 169 9800
Kindle FireHD 216 12800
Kindle FireHD 8.9 254 21800

 

先に触れた7インチタブレットですが、Kindle FireiPad miniiphone3GSの解像度163ppi相当。Kindle FireHD 8.9ではretina対応ipadの264ppi相当となっています。新型Nexus7ではretina対応iphoneの326ppiに迫る勢いですが、果たして7インチ液晶でそこまで解像度が活かせるのかはわかりません。

 

ちなみにiphoneで漫画単ページを読む際、目から端末までの距離は20cmです。ipad2では40cm程度でした。あくまで矯正視力1.0である僕の場合ですが。文字が潰れない程度の十分な解像度があっても、端末との距離が離れるほど細かい字を認識できる視力が必要になってきます。ちなみに仰向けになった僕がお腹の上のipadを眺める場合、端末と目との距離は50cm位でした。これは漫画を読むには結構ギリギリの距離なので、姿勢としては楽ですが目に負担がかかっています。その点では姿勢を選ばないiphoneの方が便利ではあります。この辺りは自分が自分がどんな姿勢で端末を利用したいかを踏まえて選択する必要があると思います。

 

色々書きましたが、大画面であるほど電子書籍その他が読みやすいことは間違いありません。後は携帯性と重量、電池持ちをどの程度考慮するかに依るでしょう。おそらく7インチタブレットの存在はその辺りの良いとこどりを狙った商品なのではないでしょうか。